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ナミビアの行政区画〜14州とその州都の地名について

ナミビアの行政区画は、州(リージョン)という単位で区切られています。
ナミビアには全部で14の州があり、それぞれに州都を置いています。

今日はナミビアの州と州都の地名を紹介します。解説の都合、
ナミビアを中部、北部、北東部、南部に分けています。

<中部>
コマス州 ウィントフック(首都)
エロンゴ州 スワコップムンド
オジョゾンジュパ州 オジワロンゴ
オマヘケ州 ゴバビス

<南部>
カラス州 キートマンズフープ
ハーダプ州 マリエンタル

<北部>
オシャナ州 オシャカティ
オハングウェナ州 エーンハナ
オムサティ州 オウタピ
オシコト州 オムシヤ ※1
クネネ州 オプヲ ※2

<北東部>
カバンゴイースト州 ルンドゥ
カバンゴウエスト州 ンクレンクル ※1
ザンベジ州 カティマ・ムリロ

以上、全部で14州です。

※1カタカナ表記が一般化していない地名も敢えてカタカナ化しています。
※2クネネ州はエトーシャ国立公園を挟んで下側が中部、上側が北部のイメージ。

(1)ドイツ植民地時代に由来する地名の読み替えについて

こうして字面を眺めてみると、中部と南部にはドイツ系の地名が散見されます。
これは言うまでもなく植民地支配の歴史と関係しています。

最近になって、このようなコロニアルな名前を嫌い、読み替えを進めています。
たとえば、2013年から北東部の「カプリビ」州は「ザンベジ」州になりましたし、
南部大西洋岸の街「リューデリッツ」は「!Nami=Nüs」になりました。

ザンベジはまだしも、!Nami=Nüs(ナミヌス?)は見た目からして難しそうです。
エクスクラメーションマーク、イコール、ウムラウトはクリック音と呼ばれる
舌を縦横に弾いて発音する音を文字に起こしたもので、規則を知らないと読めません。
また規則を覚えたとしても、クリック音はネイティブ(ナマ族)以外には容易に発音できず、
結局昔の名前のリューデリッツで呼ばれることが現状は多いようです。

(2)「オ」で始まる地名が多い北部

北部には「オ」で始まる地名が多いです。これは北部部族語のオシワンボや
オシヘレロの文法規則によるもので、地名を覚えるときにかなりこんがらがります。

たとえば、北部玄関口の街ツメブから国道B1号を北上して北部に入ると、
オシコト州のオシベロ、オムシヤ、オナンカリ、オシャナ州のオンダングワ、
オハングウェナ州のオヌノ、オハングウェナ、オシカンゴと続きます。

途中オンダングワで左折し、国道C46号に入り北西方向に向かうと、
オシャナ州のオングウェディバ、オシャカティに始まって、
オムサティ州のオシクク、オゴンゴ、オウタピと続きます。

オシャカティから北へ行けばオカタナ、オシククから北へ入ればオカロンゴ、
オウタピから南に行けばオカハオ、そこから西へ行くとオプヲといった調子で、
全ての道は「オ」で始まる町に通じているといっても過言ではないです。

これらの位置関係がおよそ頭に入ってくると、
いよいよナミビア北部の住人といった感じになります。

ナミビアの通貨〜貨幣と紙幣のモチーフについて

今日はナミビアの通貨(貨幣と紙幣)のモチーフについて紹介します。

何気なく使っているコインやお札には、その国の大切にしているもの、
象徴的なものが刻まれたり刷られたりしているので、あらためて眺めると発見が多いです。

ちなみにナミビアドルにはコインが5種類(5・10・50セント、1・5ドル)
お札が5種類(10・20・50・100・200ドル)あります。

それぞれの特徴は以下のとおりです。

セント貨幣(鉄製ニッケルめっき)
・5セント貨幣(銀色):(表)アロエプラント、太陽(裏)国章
・10セント貨幣(銀色):(表)キャメルソーンツリー、太陽(裏)国章
・50セント貨幣(銀色):(表)クイバーツリー、太陽(裏)国章

ドル貨幣(真鍮製)
・1ドル貨幣(黄色):(表)バテラーイーグル、太陽(裏)国章
・5ドル貨幣(黄色):(表)アフリカンフィッシュイーグル、太陽(裏)国章

ドル紙幣(紙製)
・10ドル紙幣(青):(表)サム・ヌヨマ氏、国会議事堂(裏)国章、スプリングボック
・20ドル紙幣(橙):(表)サム・ヌヨマ氏、国会議事堂(裏)国章、レッドハーテビースト
・50ドル紙幣(緑):(表)ヘンドリク・ウィトボーイ氏、国会議事堂(裏)国章、クドゥ
・100ドル紙幣(赤):(表)ヘンドリク・ウィトボーイ氏、国会議事堂(裏)国章、オリックス
・200ドル紙幣(紫):(表)ヘンドリク・ウィトボーイ氏、国会議事堂(裏)国章、ローンアンテロープ

硬貨は特に見過ごしがちですが、ナミビア南部でよく見る
キャメルソーンやクイバーツリーが確かに刻印されています。

紙幣の裏面にはエトーシャでもおなじみの野生動物(草食系)が
印刷されていますが、レッドハーテビーストとローンアンテロープは
お札に刷られるほどのビッグネームだとは思っていなかったので、
これから注目してみようと思います。

ナミビアの電源プラグ事情

今日はナミビアの電源プラグ事情について紹介します。

ナミビアは南アで使われている旧イギリス式の丸3ピン(タイプD/M)のプラグが一般的です。
ヨーロッパ式の丸2ピン(C/SE)も広く流通しています。

ちなみに南部アフリカの近隣国ザンビア、マラウイ、タンザニアを旅したときは、
イギリス式の角3ピン(G/BF)の差し込みを見ることが多かったですが、いずれも
無理矢理押しこめば丸2ピン(C/SE)のプラグを挿すことができます。

こちらで入手したMacbookのACアダプターがC/SEタイプのものでしたが、
ナミビアでは変換アダプター(C/SE → D/M)をかませて使っています。
変換アダプターは街中のスーパーマーケットで入手可能です。

電圧は、220/250V、50Hzですが、日本から持ってきた電化製品も
最大250Vに対応したACアダプターが付属したものを選んできたので、
変圧器は使わないで済んでいます。

ナミビアの治安

今日はナミビアの治安について紹介します。少しネガティブな内容を含みますが、

これからナミビアに来る人には知っておいてほしいことなので書きます。

 

ナミビアは比較的治安がいい国とされていますが、実際に住んでみてどうか。

確かにそう感じます。しかし、それは私が比較的平和な村落部に住んでいるからであって、

国境の町、都市部についてはこの限りでなく、油断ならない状況が続いています。

 

首都では年明けから相次いで日本人旅行者が強盗被害に遭っています。

集団で物陰に潜んで待ち伏せ、ナイフで脅しながら身ぐるみを剥がす

という悪質なものもありました。

 

比較的情報を持っていて防犯意識が高いはずの在留邦人でさえ、ここ1年で

空き巣、ひったくり、強盗の被害に遭った人が何人もいます。

 

しかし対策を怠らなければ防げたものも多いというのが実情です。

たとえば、首都ウィントフックには近寄ってはいけない場所があります。

街の中心部から近い、トリップアドバイザーでも上位にランクインする

欧米人に人気の某安宿の門前で、邦人被害事件が立て続けに起きています。

 

同じ場所で偶然とは言い切れない頻度で起きているので、宿と賊がグルになって、

日本人を襲っているのではないかとさえ言われています。ここで宿の名前を明かすことは

できませんが、知りたい方は個別に連絡下さい。

 

あとは、荷物は車道の反対側に持つとか、後方に細かく注意を払うとか、

日の出前・日の入り後は出歩かないとか、そういった基本をいかに

徹底できるかにかかっています。

 

つい先週泊まった別の安宿のドミトリーでも、金品の盗難事件がありました。

現金やiPhone、ノートPCやデジカメなどが抜き取られたようです。

私の荷物はこじ開けようとした形跡はあったものの、南京錠を2つ使って

がんじがらめに留めていたので、中身は無事。ただナイロン製のバッグだったので、

刃物で切られていたらアウトでした。

 

このようなインシデントのおかげで、警戒レベルを高く保てているかもしれません。

ここはあくまでアフリカであって、いつなんどきも油断ならないということを

身を持って知る出来事でした。

ナミビアの携帯電話事情〜プリペイドSIMの購入とチャージ

以前、ナミビアのインターネット事情についての記事を書きましたが、

今日はナミビアの携帯電話事情について紹介します。

 

ナミビアでは、携帯電話に関しては、通話・パケット通信ともに

プリペイドSIMを買って適宜チャージして使う方式です。

 

街中にはフリーWiFiスポットがほとんどないので、

数週間の短期滞在でも、連絡手段やネット環境が必要な場合は

プリペイドSIMカードを買い、SIMロックフリーのスマホ※に挿して

チャージして使うのがベストです。

 

■プリペイドSIMカードの入手の仕方

MTC(ナミビア移動体通信最大手)のショップで買えます。

露店商が売っていることもあります。1枚N$6.99です。

 

■チャージの仕方

(1)プリペイドカードを買ってSMSでチャージ

プリペイドカードは街のいたるところで買えます。最も出回っているのが

水色の厚紙でできたTango(タンゴ)カードと呼ばれるもので、

スーパーやガソリンスタンド、ドラッグストアなどで買うことができます。

バス停や駐車場など人の集まるところにお兄さんが売りに来たりもします。

スクラッチして出てきた番号をSMSで所定の番号に送ってチャージする方式です。

タンゴの他、レシート用紙に番号が印刷されて出てくるタイプのものもあります。

 

(2)MTCのショップの専用マシンからチャージ

大きな街に行くとMTCのショップがあります。店内にタッチパネル式の

チャージ専用マシンがありますので、画面の指示に従い操作すれば購入可能です。

 

※SIMロックフリーのスマホについて

SIMロックフリーのスマホを持っていない場合は、ナミビアでも買えますが

日本よりも3割くらい高いですし、ノキア製とサムスン製が大半で、選択肢も限られます。

日本にいるうちにExpansysやAmazonなどの通販で購入しておくのがベターです。

最近ではアップルストアでもSIMロックフリーのiPhoneが販売されています。

NTTドコモの携帯電話なら、SIMロック解除サービスがあるのでそれも利用可です。

(私的)ナミビアの観光地ベスト7

ナミビアに来てから早いもので1年が経とうとしています。

最初の1年は任国ナミビアのフィールドを1つでも多く知るべく、

週末や休暇を使い、ナミビア国内を東奔西走してきました。

 

その甲斐あって主要観光地巡りにはおよそ目処がつきそうですが、

今日はそのなかから私の選ぶナミビアの観光地ベスト7を紹介します。

以下は、知る人ぞ知るマニアックな場所というよりは、初めてナミビアに

来る人におすすめする観光地を上から7つ並べたものです。

 

(私的)ナミビアの観光地ベスト7!

(1)デッドフレイ(デューン・沼底・サンライズ)
(2)スワコップムンド(グルメ・ビーチサンセット・クワッドバイク)
(3)ウィントフック(グルメ・ショッピング)
(4)フィッシュリバーキャニオン(渓谷トレッキング)
(5)エトーシャ国立公園(サファリ)
(6)ルンドゥ(リバーサンセット・フィッシング・川下り)
(7)オプヲ (民族多様性・滝)

 

個々の詳細については別記事で紹介しますが、この7つにそれぞれ2日ずつかけて、

2週間で回れば、ナミビアを概観でき、かつ満足度の高い旅行になることは確実です。

しかし、ナミビア国内だけでたっぷり2週間も休んでいられる人は少ないので、

実際はこのなかから3つか4つを選び取ることとなります。この7つはどれも

日本にはない迫力や楽しみに満ちています。先日日本から友人が来てくれたときは

(1)〜(4)の私的上位4つを1週間かけて旅しました。ご参考まで!

ナミビアの国内移動~首都から北部への行き方

ナミビアの国内移動について、首都ウィントフックから

北部最大都市オシャカティへの行き方を紹介します。

※2014年8月時点の情報です。

 

首都から北部に公共交通機関で行く方法は主に3通りあります。

(1)タクシーとコンビ(ミニバス)の乗り継ぎ

(2)タクシーとインターケープ(VIPバス)の乗り継ぎ

(3)タクシーとエアナミビア(飛行機)の乗り継ぎ

 

(1)タクシーとコンビ(ミニバス)の乗り継ぎの場合

ウィントフック市内

↓ タクシー N$10〜20

モンテクリスト(コンビ乗り場)@ウィントフック

↓ コンビ N$230〜250 所要10時間程度

オカタナ(コンビ乗り場)@オシャカティ

↓ タクシー N$10

オシャカティ市内

 

コンビ(ミニバス)は定員10〜15人程度の乗り合いバスで、

満席になり次第出発する方式なので、満席になるまで待たされます。

ウィントフック〜オシャカティ路線は所要10時間のため、

朝8時には出発していないと到着が日没後になってしまいます。

遅くとも7時前後にはモンテクリスト入りしておきたいところです。

 

(2)タクシーとインターケープ(VIPバス)の乗り継ぎの場合

ウィントフック市内

↓ タクシー N$10〜20

インターケープ事務所前@ウィントフック

↓ インターケープ N$350程度 所要約10時間

エンジン(ウィンピー)@オシャカティ

↓ タクシー N$10

オシャカティ市内

 

インターケープはいわゆるVIPバスで、車体が大きく頑丈なため、

コンビよりも安全でさらに座席も幅が広くふかふかで快適です。

デメリットとしては、夜行便しかなく、オシャカティ着が早朝4時のため、

ホテルへのチェックインなどその後の動きが取りにくく、

その時間帯はタクシーも極端に少ないため利用しにくくなっています。

私もたまに乗りますが、降車場のガソリンスタンドの敷地内で時間を潰し、

日の出を待ってから、タクシーで移動するようにしています。

 

(3)タクシーとエアナミビア(飛行機)の乗り継ぎの場合

ウィントフック市内

↓ タクシー N$10〜20

エロス空港@ウィントフック

↓ エアナミビア N$2000程度 所要約1時間

オンダングワ空港@オンダングワ

↓ タクシー N$20〜30 所要30分程度

オシャカティ市内

 

エアナミビアのエロス〜オンダングワ路線は上り下りともに

毎日飛んでいます。曜日によって便数が異なります。

・月・水・金・日は上り下りとも朝夕の2便

・火・木は上り下りとも朝昼夕の3便

・土は上り下りとも夕のみの1便

移動時間の短縮、体力の温存のほか、コンビ移動での交通事故の

リスクを減らす意味もあります。しかし、片道2万円近くするため、

私たち隊員にとっては、いざというときの交通手段という位置付けです。

 

日本の新幹線のような高速旅客鉄道がナミビアでは成り立たない理由として、

人口に対して国土が広く、事業性が低いということがあげられます。

ナミビアはモンゴルについで世界第二位の低人口密度国で、

日本の2.2倍の面積に200万人ちょっとしか住んでいないため、

採算が取れないことは明白です。これは東海道新幹線の利用者数が

1日約40万人という数字からも簡単に想像がつきます。

 

命がけでいつ着くかもわからないミニバスを使わざるを得ないことは

ナミビアの北部で生活する上で最も大きなストレスのひとつです。

ナミビアでバス移動する度に「のぞみ」を懐かしんでいます。

ナミビアの言語〜現地語オシワンボ

ナミビアには大小様々な部族が暮らしています。

そして部族毎に部族語を持っています。

 

私の生活圏は北部オバンボランドと呼ばれるエリアに位置しており、

オバンボ族がその人口の90%以上を占めています。

そしてオバンボ族はオシワンボという現地語を話しています。

オバンボ族がナミビアの人口200万人の約半分の100万人を占めるため、

オシワンボの話者はナミビア内で必然的にマジョリティを形成しています。

 

ナミビアでは英語が公用語なのは以前の記事で述べたとおりですが、

現地語は学校教育以前に家庭環境で自然と身に付ける言語であり、

さらに学校ではアフリカンランゲージ(母語)として教えられています。

 

オバンボ族の話す言葉はオシワンボと一口に言いましたが、

オシワンボは総称で、そのなかに7つの方言が存在します。

そのうちオシンドンガとオシクワニャマの2つが標準オシワンボに

規定されており、オバンボランドの学校では進級科目にもなっています。

 

協力隊は主に役所で働くため、活動中は公用語である英語を使いますが、

アフター5や買い物、タクシー移動などでは現地語に触れる機会が増えます。

あいさつ+α程度でも、その現地語がマイナーであればあるほど、

親近感や仲間意識を感じてもらえるので、地域社会に入り込むために

最低限の現地語を習得してみるのもひとつです。

 

外国人というだけで身構えてしまうのはお互い様ですが、

マイナーな現地語で頑張って挨拶しようとしてくる外国人は

得体の知れない異質なもの、という先入観を外してくれます。

 

反対にナミビアで日本語の挨拶を知っている人はヘタしたら数十人くらい。

こちらが日本人であることを知ると、日本語で頑張って挨拶してくる人に

ごくまれに出会うことがあります。そういうときは非常に親しみを感じるものです。

これは「コンニチハ日本人デスカ?」と物売りや詐欺師が近寄ってくる

アジア諸国とは全く異なる状況です。

ナミビアの言語〜公用語としての英語

ナミビアでは、日常会話の言語として英語(公用語)と現地語が話されています。
公用語としての英語教育は1990年の南アからの独立後、政策的に導入され、
以来わずか30年足らずで英語公用語化に一応成功しています。

公式の場である学校や職場では強制的に英語が話されるため、
学生やホワイトカラー、サービス業の人たちは難なく英語を操ります。

地域別に見ても、ほぼ全国で英語が通じますが、地方に行くほど英語よりも
部族語の比率が高くなります。また年配者のなかには、部族語しか話せない人もいます。

ところで、ナミビアの英語教育は、日本の英語公用化に向けた
ケーススタディとして非常に興味深いです。

国際協力で技術支援をやっていると、相当気を付けるつもりでも
上から目線になっている自分に気付くことがあります。

しかし実際何もかも自分たちのほうが進んでいるなんてことはなくて、
開発国がある特定の項目に関して先進国より先を行っているという
事例も多々あります。ナミビアの英語公用語化政策はまさにそれです。

ナミビアの英語公用化のメリットは2つあると思います。
ひとつは英語圏からシームレスに情報や人材、観光客を呼び込める等の恩恵で、
ナミビアの目覚ましい発展の直接原因と言っていいと思います。

加えて、ナミビアには多民族(部族)国家ならではの英語公用語化のメリットがあります。
ナミビアは、人口200万人に対して、部族語が10余り存在するという特徴があります。

部族内のコミュニケーションは部族語で済みますが、部族間の意思疎通が課題としてあり、
そこで政策的に英語公用語を推進し、国家の統一を目指したわけです。

興味深いのは、マジョリティの話す言語を公用語にしなかった点です。
オシワンボやアフリカーンスを公用語にしていたら別の未来になっていたと思います。
また、国家の統一という観点は現代の日本人には馴染みのない感覚ではないでしょうか。

このように英語公用語化にはメリットも多く存在する一方で、デメリットも少なからず
存在しています。日本人同様、ナミビア人も英語習得に相当の苦労をしており、英語以外が
疎かになっています。国の発展には語学力よりも優先すべきことがあって、ナミビア人と
日々接していて思うのは、彼らは数学的思考力、想像力、計画性、自助精神、他者理解などに
改善の余地があるということです。語学やファッションなどに表層的なものに惑わされずに、
これらのダメージケアを急ぐ必要があります。

他方、日本は翻訳文化の国で、外国由来の概念を摂取し、母国語化することで、
みんながみんな英語をやらずに済み、技術革新に時間をかけることができました。
しかし同時に外に向かう機会を失ったとも言えます。

ナミビアは外に向かう力があっても輸出する産品はまだ少ない。
いまはそのバリエーションを増やし、各々に価値を高めていくのが、
英語以上に優先すべき事項だと思います。そのためには数学的思考や
想像力などが土台として必要となってくるのではないでしょうか。

また、外へ向かう力といえば聞こえはいいですが、それは同時に外から入られやすい
ことも意味します。事実、ナミビア人は依然ドイツや南アなどの外国資本に搾取されており、
経済的な独立にはまだ時間がかかりそうです。

そんななか、ナミビアではナミビア製品を買おうという動きもあります。
それがTeam Namibia(チームナミビア)です。Team Namibiaの公式ウェブサイト上で

以下のように定義されています。

Founded in 2003, Team Namibia is a Section 21 company (association not-for-gain) that enables Namibians to advance their own economically sustainable future by promoting the use of local products and services.Team Namibia members support the country’s national objective of sustained economic growth, as set out in the National Development Plan.

私は日本で買い物をするときはなるべく日本のものを買うようにしてきましたが、
ナミビアで買い物をするときもなるべくナミビアのものを買うようにしています。
チームナミビアはその目印になっています。(1,792字)

ナミビアの交通事情~B1号線

今日はナミビアの交通事情について紹介します。

少しネガティブな部分にも触れたいと思います。

 

ナミビアは縦長の国です。南北に1,200kmくらいあります。

東京-博多間が1,100km弱といえば、想像つくかもしれません。

その国土を縦貫するのが国道B1号という幹線道路です。

 

B1は南端は南ア国境から、首都ウィントフックを含むナミビア内陸の

主要都市を経由して、北端のアンゴラ国境まで続いています。

 

首都ウィントフックは国土の東西と南北のちょうど真ん中くらいに

位置していて、市内東部をB1に貫かれています。

 

今回は首都からB1を北上し、赴任先の中学校のある北部の街まで

バス&タクシーで旅してきたので、陸上移動の所感をまとめたいと思います。

 

B1の路面に関しては、終始滑らかで揺れもなく快適そのものでした。

陥没やひび割れなどもほとんど見かけず、よく整備されている印象です。

これは他のアフリカ諸国と大きく異なる状況です。

 

ただ路面が良すぎるせいか、みんな制限速度を大幅に超過して

時速100~120kmくらいで飛ばしています。

ナミビアは人口が200万人程度と国土の広大さの割に少なく、

渋滞がほとんどないことも影響しています。

 

ここで大きな問題となるのは、片側1車線で中央分離帯がないということ。

折悪く対向車線に膨らもうものなら大事故は免れないです。

 

地場のタクシー運転手に至っては飲酒運転が横行しており、

そういう意味でも事故の起きる確率が高まっています。

 

B1道中、派手に横倒しになっているトラックや、

焼失した車体などを3~4台見かけました。

同乗のナミビア人たちも車窓から呆然と見送っていました。

隣席のJessyくんも家族を交通事故で失ったそうです。

緊張状態のなか、祈るような気持ちで移動しました。

 

せめてもの対策としては、不要不急の場合は車に乗らないようにし、

どうしても乗らなければいけないときは、車両を見極め、

運転手に出発前に安全運転を強くお願いすることくらいです。

そのときに酒臭いとか、話が要領を得ない場合は、

1本見送るほうが身のためです。

 

いい部分ばかりを取り上げていきたいところですが、

今後の状況改善を期して、負の側面についても、

順次紹介していきたいと思います。