訓練所でよく受ける質問があります。それは「協力隊はMacを使えるのか」というもの。
個人的にはいま新しくラップトップを買うなら、MacBookAir/Pro以外の選択肢は
ないと思っています。それくらい見た目も操作感も洗練されています。
プリインストールのソフトも秀逸です。音楽や写真の管理、映像編集なども
Windowsよりも直感的に操作できて使いやすいです。
それなのに協力隊がMacに手を出せないのは、「ポータル」の存在があるからです。
ポータルとは、任国活動中に各種申請や報告書の提出、データの閲覧やダウンロードを行う
ボランティアポータルシステムのことで、隊員にとって避けては通れないものなのですが、
これがInternet Explorerからしかアクセスできないという世にもクソな仕様のため、
MacBookを持っていくのを諦める人が後を絶たない状況なのです。
しかし諦めるのは早くて、実は一手間加えるとMacBookからでも
Internet Explorerは開けるということを今日は紹介しようと思います。
ここで使うのは仮想化という技術です。難しいことはひとつもありません。
一言で言うと、Mac上でWindowsを動かすというものです。
■必要なもの
・MacBookAir/Pro
・仮想化ソフト(Parallels Desktop 9 for Macなど)
・Windows OS(Windows7 Home Premium 64bit Service Pack 1など)
■費用
仮想化ソフトとWindows OSあわせて19,000円程度
■作業手順
(1)Macを起動
(2)Macにパラレルズをインストール
(3)パラレルズにWindowsをインストール
たったのこれだけです。パラレルズ上でWindowsを起動し、最大化しておけば、
トラックパッドの3本指スワイプでいつでも一瞬でMacからWindowsに早変わりです。
そしてポータル対策以外にもこのソフトが有用なのは、Macにはなくて
Windowsにしかないフリーソフトなどを諦めないで済むということです。
しかしそんなものは実際はまれで、結局パラレルズからWindowsを立ち上げて
使うのはポータルくらいというのが現状です。